何気なく使ってる言葉ですが、浮気と不倫では微妙に言葉のニュアンスが違います。
浮気とは、過去には上気などとも言われることもあり、上向いた気持ちと用いられることがありました。
現在では、浮ついた気持ち、ふわふわした気持ちとして捉えられるケースが一般的でしょう。
浮気の定義としては、「既婚者、未婚者関係なしに、現在のパートナー以外の異性と関係を持つこと」を言います。
この“関係”とは、異性間で起こり得る関係の多くを指します。
肉体関係(SEX)でなくても、手を繋いだり、食事にいったり、デートをしたり、このような行為も浮気と括られるケースがあります。
一方、不倫とは、パートナーの片方、もしくは両方が既婚者であり、そのどちらか一人でも、違う相手と関係を持つ事を言います。
不倫という言葉は、かなり古くから使われていた言葉で、古くは「人の道を外れる」事を指しました。
配偶者があるにも関わらず、別の異性と関係を持つことは、人の倫理に外れると言う事です。
また、禁止された恋愛を行う行為も不倫と位置づけされました。
皆さんのよく知っている「ロミオとジュリエット」も、日本の道徳観から見れば「不倫」となるのかもしれません。
どちらが重い罪かというと、人それぞれの考え方に委ねられますが、不倫という言葉の方が重く感じる人が殆どでしょう。
これは、不倫が“既婚者と関係を持つ”という道徳観からきているものでしょう。
恋愛話の中で、「どこまでが浮気?」なんて質問をされた方は多い事でしょう。
しかし、「どこまでが不倫?」と質問された方はまずいないでしょう。
浮気の定義がアバウトなのに比べ、不倫の定義はしっかりしているからです。
また、浮気や不倫が原因で、離婚や別れについて争われた経験がある方も読者には多いかもしれません。
お互いの協議だけで、問題が解決すれば良いのですが、裁判を伴う離婚協議に発展するケースもあります。
裁判所では、浮気や不倫は離婚の原因になり得ると定められていますが、浮気、不倫という言葉を直接使うことはあまりありません。
裁判所では、不貞行為があったかどうかが争点になります。